


新しいプロジェクトの現地調査に行ってきました。
今回は知人からご紹介いただいたご縁でスタートした、約12坪の小さなテナントの飲食店改装プロジェクトです。
物件はすでに契約済み。空家賃が発生していることもあり、できるだけ早く着工・お引き渡しを目指しています。
当日はクライアント、工務店の大工さんたち、そして私(水色の服を着ている人)で現場を確認。
実際の寸法を測りながら、パイプシャフト・ダクトスペース・電気配管シャフトなどのインフラ要素を細かくチェックしていきます。
飲食店の店舗設計では、グリストラップの位置確認も非常に重要。
床を上げずに設備計画を成立させられるかどうかは、後のコストにも大きく関わるポイントです。
この「現地調査」は、クライアントの想いや事業方針を“空間”へと落とし込むための最初のステップ。
ここで得られる情報と感覚が、後のプランニングを大きく左右します。
今回は約12坪という限られた空間だからこそ、動線計画・ゾーニング・席数・厨房レイアウトなどをいかに整理するかが鍵。
現場を歩きながら、壁の裏や天井裏、設備ラインまで隅々を確認していくことで、テナントの課題とポテンシャルを明確にしていきます。
「どうすればこの空間がもっと活きるか」「この場所にしかない魅力をどう引き出せるか」。
そんなことを考えていると、自然とワクワクしてくる。
完成というゴールに向かって、クライアントや職人さんたちと一歩ずつ歩んでいく。
そのプロセスこそが、この仕事のいちばんの醍醐味です。


