


物件が決まり、いよいよ工事がスタートしました。
今回のプロジェクトは、夙川で始まるフレンチレストランの計画です。
振り返ると、この物件に辿り着くまでに、大阪から神戸、西宮といくつものテナントを一緒に見て回りました。
提携している不動産会社さんの協力もあり、条件の異なる物件を比較しながら、ひとつずつ可能性を検証していく時間でした。
その中で最終的に決めたのが、今回のこの場所。
駅からも近く、日当たりも良く、1階の路面店という条件。
空間としてのポテンシャルを感じられる物件でした。
ただ、見た目の良さだけで判断できないのがテナント選びの難しいところです。
実際に内部を確認すると、元は古美術商が入っていたこともあり、什器や配管、天井内はかなり手が入っている状態でした。
解体が進むにつれて、天井裏の配線やダクト、既存の造作の痕跡が一気に現れてきます。
こういった状況を見て、「この物件で本当に実現できるのか」と悩まれるクライアントは少なくありません。
実際、物件を先に契約してからご相談いただき、インフラ条件が合わなかったり、不要な残置物の撤去費用が大きくかかってしまい、計画自体の見直しが必要になるケースもこれまで多く見てきました。
だからこそ、物件選びの段階から一緒に関わることには大きな意味があると感じています。
その場所で何ができて、何が難しいのか。
設計という視点で整理していくことで、無理のない、現実的なスタートラインをつくることができます。
そして今、その判断を経て選んだこの場所で、いよいよ解体が始まりました。
まだ荒々しい状態ですが、この中に少しずつ新しい空間が立ち上がっていきます。
この場所がどんなお店に変わっていくのか。
竣工画像などでお伝えしていきたいと思います。


